アメリカ合衆国における地理教育復興運動の続編です。地理教育ガイドラインが発行された1984年から10年後の1994年「地理ナショナルスタンダード」なるものが発行されました。中山修一氏は、日本地理学会での報告でナショナルスタンダードに関する地理教育プロジェクトを「第2期地理教育復興運動」と位置づけています。わが国の地理教育の系統性を検討する際にも、英国のナショナル・カリキュラムと同様に参考にすべき点が多いと思います。
「地理ナショナルスタンダード」における18のスタンダードについては、山縣耕太郎氏(上越教育大学)のサイトが紹介しています。また、上越教育大学米国理解プロジェクトのサイトにも、参考になる書き込みがあります。さらに、「地理ナショナルスタンダード」の構成原理と地理技能を含めた邦訳については、下記の文献があります。
<文献>
草原和博(1999):アメリカ・ナショナルスタンダード・地理フレームワーク.科研費報告書「小・中・高等学校の一貫による社会科関連科目の連携に基づくフレームワークの研究」(研究代表者:市川 博), pp.29-58.